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The Outboard Shop ヨコタオート&マリン

日本海の離島、隠岐の島の船外機ショップより

日程変更のお知らせ(二級小型船舶操縦士免許の講習会)

小型船舶操縦免許証について

おはようございます。ヨコタオートです。

 

以前の投稿にて隠岐の島町にて開催される(新規取得)二級小型船舶操縦士免許の講習会を案内させて頂きましたが、都合により開催日程に変更がありましたのでお知らせさせて頂きます。

5月14日(土)と15日(日)の開催としておりました学科講習ですが、以下のとおり一週間ずれての開催となりますので受講を検討されておられる方はご注意下さい。

 

(新規取得)二級小型船舶操縦士免許講習会

①学科講習(12時間)

 会場:レインボーアリーナ

     5月21日(土)AM9:00~17:00

     5月22日(日)AM9:00~16:00、学科テスト16:00~

 

②実技講習(5時間)

 会場:西郷湾内にて

    5月26日~29日の間に予定

    ※日程は学科講習初日にに教官と相談の上で決定します

 

日程以外のその他詳細に変更はありません

(過去の以下投稿を参考にされてください)

(2級)小型船舶操縦士免許 隠岐の島町教室(講習会)開催のご案内 - The Outbords Shop ヨコタオート&マリン

 

※次々回の開催は秋頃になります

AC デルコ ボイジャーバッテリーについて③(サイズ選びなど)

バッテリー、充電器について

こんばんは、ヨコタオートです。

 

今回は不定期連載しております「ACデルコボイジャーバッテリーについて」になりますが3種類あるラインナップからのサイズ選びなどについて書きたいと思います。

 

まず本日夕方の事ですが船外機のエンジンが始動できないとお客様より連絡を頂きました。状況を聞くと前回の日曜日にはエンジン始動でき出航していたが、その際にエンジンを停止してしばらくするとGPS魚探の電源が落ちて困ったとの事。

(大半のGPSや魚探はバッテリーが低電圧になると自動で電源が落ちます)

お客様もバッテリーを疑っており、早々にお持ち込み頂きました。

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一般的なテスターで電圧を計るとDC12.40V。

これだけの数値で判断するとやや低いとはいえエンジン始動は出来そうな数値ですが、実はバッテリーの良否判断はこれだけでは出来きず・・・・・

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近年ではバッテリーの測定にはCCAバッテリーテスターというものを使用します。

接続するとまずは電圧を表示(DC12.41V)。ここでは電圧の計測と充電状態を判断します。

 

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次に幾つか操作をするとCCAが計測できます。CCAとはコールドクランキングアンペアの略で寒冷時にどれだけの放電ができるかという数値ですが、分かり易く言うとエンジン始動時の瞬間的にスターターモーターにどれだけの電流を供給できるかというバッテリーの瞬発力を表す数値です。

この数値がそのエンジンが求める数値を満たしていないとエンジンの始動は困難になります。

ちなみに今回のバッテリーは「130F51」というサイズでしたが、新品時には概ねCCA値700以上あるものが写真のように測定時には150しかありませんでした。

今回の船外機(モデル)が求めるCCA値は380ですからエンジン始動が出来ないのも無理はありません。むしろ、日曜日もよく始動できたなぁというぐらい低い数値です。

 

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ちなみに今回の様なCCAバッテリーテスターが普及する前は写真のような比重計を使ってバッテリー液の比重を計測していましたが、キャップの無いメンテナンスフリータイプのバッテリーが多くなり比重計が使用できない場合が増えています。

 

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 参考までに今回のバッテリーを計測しましたが比重はレッドゾーンでNGでした。

(正常なものであればグリーンの位置に液面がきます)

 

結果、恐らく充電をしても正常な数値までは回復できないと判断しましてバッテリー交換にて対応をさせて頂きました。

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今回は ACデルコ ボイジャーバッテリー 

サイズ:M27MF にて納めております。

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今回の船外機はヤマハですが、4ストロークと2ストロークの馬力帯に応じたそれぞれ必要な最小バッテリーのサイズが上記のとおりです(他社船外機でも求める性能は大きくは変わらないと思います)。

基本的には上記スペック以上の性能を持つバッテリーでボート側に積載のスペースがありバランスなどを崩さないものであれば、それ以上に大きなものでも構いません。

 

また2ストローク船外機に比べて4ストローク船外機の方が求める数値が高いですが、これは2ストロークと比較して

・シリンダーの圧縮が高いこと

・カムシャフト、バルブなど駆動させる部品(機構)が多いこと

・エンジンオイルの影響

などがある他に

近年のエンジンは燃料供給がEFI(燃料噴射式)になる事で制御関連に従来より電力を消費したり、スパークプラグの点火にバッテリーを使用するモデルなどもありエンジンの運転にとってバッテリーの状態は非常に重要なファクターになっています。

 

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本日バッテリーを交換した船外機ですが、

ヤマハ:4ストローク船外機 F40FET」

電動スターター/ PTT(パワートリム&チルト)/ EFI仕様(燃料噴射式)と電力を消費する機構が多いモデルでした。

上記表内の必要スペックでは、

容量:70Ah以上

CCA:380以上でしたが

ボイジャーバッテリー:M27MFは、

容量:100Ahクラス

CCA:550

になります。

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実はディープサイクルタイプのボイジャーバッテリーは「クランキングバッテリーやスターティングバッテリー」と呼ばれる一般的な同サイズの始動用バッテリーと比較するとややCCA値が低いのとサイズが3種類しかないので、船外機の馬力帯によってはやや大きめのサイズ選択になる場合がありますがボートに積載できるのであれば、やや大きい方がかえって安心です。

そこで私の個人的な見解ですがお勧めしているボイジャーバッテリーのサイズ分けは以下の通りになります。

ストローク船外機について

:~25hp(ヤマハ )/30hp(その他)以下 =ボイジャーM24MF

:30hp(ヤマハ)/40hp(その他)~115hp =ボイジャーM27MF

:150hp~200hp(4気筒モデル) =ボイジャーM31MF

:V6モデルなどはクランキング専用バッテリーの使用が良いと思います。

※これらの推奨サイズはエンジン以外にもボート内の電力消費をする機器の種類などにも左右されますので、あくまで参考として下さい※

 

なお最近の船舶ではGPS魚探やアンカーウインチをはじめ電動リール、集魚ライト、サーチライト、オーディオなど電力を消費する機器が多く搭載される様になってきていますので・・・

次回はこれらを補助する為の「2バッテリー&充電分配システム」や「ソーラーパネル充電」などについて書きたいと思っています。 

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(デュアルバッテリースイッチとチャージングリレー:次回に書きたいと思います)

 

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

 

 

AC デルコ ボイジャーバッテリーについて②(ちょいネタ)

バッテリー、充電器について

おはようございますヨコタオートです。

 

朝の事務処理を終え小休憩中です。

昨日は「ACデルコ ボイジャーバッテリー」の事を書き出しましたが、会社勤務時代に専門だったのでまだ色々お伝えしたい事があります。

不定期になると思いますが興味のある方は今後も是非お付き合い下さい!

 

さて、この後は作業仕事もあるので手短なネタを・・・・

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ACデルコ ボイジャーバッテリー」を購入され箱を開けると、バッテリー本体の他に取扱説明書、キャリングハンドルそして赤と黒の端子カバーが付属しています。

輸入後に検品されていますので付属品の欠品や不良品が出回ることは稀ですが、運送中の横転なども考えられますので本体の破損や液漏れなどが無いか早めに点検されると良いかと思います。(店頭で購入された場合には販売店が事前に行っていると思いますが)

 

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その付属品の中で、この樹脂製端子カバーですが購入後どうされていますか?

バスフィッシングをされる方はエレキ(電動モーター)の電源としてバッテリーを使用される機会が多いので車の荷室でバッテリーを運ぶ事が多く、その際のショートなどを防ぐ為にプラス&マイナスそれぞれの端子に被せておく事も多いかと思います(釣り竿など通電する物がありますから)。

 

当店の場合ですがバッテリーは大半が船外機の始動用または船舶アクセサリー電源用となりますので、ストレージに固定して据え置きが多いです。

しかし小型和船などはストレージの容量も小さくバッテリー以外にも釣り道具や小物などが色々と収納されていますが、中には金属製の物も多くてバッテリー端子がむき出しだとショートの危険性もあり気を使います。

(ガソリンタンクが付近にある場合も考えられますので)

そんな際に活用出来るのが、この樹脂製端子カバーです。

 

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この様に蝶ネジ部分にに配線端子をしっかりと固定した後に、配線が出る範囲を大まかに確認してから・・・・・ 

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 写真の様にカット加工します。柔らかめのプラスチックですのでニッパーなどで簡単にカット出来きますが、怪我をしないよう手元に注意して下さい。

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 カット加工をしたら被せて、最後にタイラップなどをタスキ掛けすると外れにくくなります。配線の裸端子にも被覆をしておけば写真の様に電気が導通する部分は大半が隠れます。

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ちなみにバッテリーの端子ですが、ストレージ内の湿気、水分、潮気やバッテリーから発生するガスなどで、白く粉を噴いたり、黒く変色するなど電気の流れを妨げる劣化が発生し易い箇所です。写真の様にターミナルグリスなどを塗布してこれらを軽減する事をお薦め致します。

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(黒色の)マイナス側も同様に加工して固定すれば・・・・・

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この様にバッテリー端子が隠れますので、狭いストレージ内でも安心度が高くなります。

非常に簡単な加工なので気に入られたら施工されてみては、いかがでしょうか?

(加工作業時には刃物の取扱に十分に注意してください)

 

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ちなみに片側の端子にこの様な「ON-OFFターミナル」をセットした場合にも、もう片側だけでも樹脂製端子カバーはセットした方が良いと思います。

 

以上、ちょいネタのご紹介でした。

 

AC デルコ ボイジャーバッテリーについて①(基本性能編)

バッテリー、充電器について

こんばんは、ヨコタオートです。

 

早いですね、あっという間に3月も下旬になってしまいました、、、、、。

今週は本土出張でしたが諸用を早々に切り上げて島に戻り(自分なりですが)ハイピッチで仕事をしておりますのでお待たせしておりますお客様、しばらくお時間下さいませ。

 

さて、この時期ですがボートシーズン前で定期メンテ、船底清掃、故障修理などなど色々なご依頼がありますが、その中でも多いのがバッテリートラブルです。

通勤や買い物など年間を通して動く自動車と異なり、船舶(特に釣りなどのレジャー目的)ではシーズンオフが長期となりがちですので、冬の間にバッテリーが自然放電してしまい春にはエンジンを始動できないといった問い合わせが増えます。

 

そんな方に当店でお薦めしているバッテリーですが<<船外機艇>>に関しては昔から「AC Delco(ACデルコ社) ボイジャーバッテリー」になります。

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こんなデザインのバッテリーでマリン用として国内でもかなり普及しているので見たことがある方も多いのではないでしょうか?

ちなみにですが、このバッテリーと私は縁が深く以前に勤めていた会社が輸入元だった事もあり学生時代のアルバイト時には荷卸し検品~出荷作業を、社員になり勤めてからはパンフレット作ったり、営業として販売したりと既に25年ほどお付き合いしています(笑)。

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ラインナップは基本的に3サイズあり(一番大きいサイズのみ何度か小さな変更ありましたが)昔から変わりません。

昔からラインナップも変わらず30年近くに渡り売れているのですから実績と信頼性は折り紙つきって事になります。

 

では、何がそんなにこのバッテリーは良いのか? なぜ船外機艇にお薦めなのか?

書き出すとキリは無いので・・・  簡単に(と言っても長いですが)

 

ポイント① 未使用時も自然放電が少ないです

この記事の冒頭でも書きましたが冬の間ボートに乗らずエンジン始動もしていない時期が数ヶ月続くと一般的な自動車用バッテリーですと(バッテリーサイズや最終の充電状態、コンディションにもよりますが)自然放電により充電量が少なくなりエンジンを始動できない事があります。

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最近は自動車用バッテリーでも様々なタイプがありますが、ここでの話題となるのは写真手前にある白いケースのバッテリーの事です(一般的に普及していますね)。

 

通常、自動車はエンジン始動時にバッテリーを消費してスターターを回してエンジンを動かしますが、始動後はエンジンと連結されたベルトにより駆動されるオルタネータ(自動車搭載の充電器)の働きにより充電され常に満充電に近い状態で運用されます。

そしてこのサイクルを通勤や買い物などで通年繰り返すのでバッテリーが減った状態というのは比較的には少ないです(経年により劣化はしていきますが)。

 

船舶に関してもエンジン始動にバッテリーを消費してスターターを回してエンジンを動かし、その後も同様にチャージコイルなどの働きにより充電されますが・・・・・

(近年のモデルでは改善しつつありますが)この船外機の充電システムはエンジンの回転数により充電量(発電量)が左右されるので低速での使用が多いと充電が不十分になるケースがあり、バッテリーの充電コンディションが常に良いとは言い切れません。

これに加えてオフシーズンが長いと自然放電が加わりバッテリーの状態がどんどん悪くなっていくのです。

 

ところが、今回記事にしています「ACデルコ ボイジャーバッテリー」は電気を蓄える極板の材料となる鉛にカルシウムを混ぜ「鍛造鉛カルシウム合金」とする事で一般的なアンチモン合金のものよりも大幅に自然放電を減らす事が可能になっています。

バッテリーが十分に充電された状態からであれば数ヶ月放置されても状態の変化が少なく結果、エンジンの始動が可能なケースが一般的な同サイズのバッテリーと比較すると高いと言えます。

ですから、一冬を越してもACデルコ ボイジャーバッテリー」を搭載した船外機艇は春にも問題なくエンジン始動が出来るケースが多いです(※1)

※1.バッテリー放置前の最終充電状態、製造からの年月により異なります

 

 

ポイント② 放電~充電のサイクルが繰り返し行えます(ディープサイクル)

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一般的なバッテリーを記事冒頭の様にエンジン始動が出来ない状態まで放電させてしまった場合ですが・・・・・

これらのバッテリーの充電を行っても性能が回復しにくい場合が多々あります。

充電器の充電が完了して電圧を計ると12.6Vなどの数値を示しているがエンジン始動が出来ないなどです。

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こういった場合、バッテリー液の比重を計ると比重が回復していない場合が大半です。

表面的に電気の圧力はあるが、電気の量が足りないといった表現が分かりやすいでしょうか?  蓄える力、蓄電の能力が低下してしまっている状態です。

 

この様に一般的なバッテリーでは気がつかない間に放電させて性能劣化させてしまうと買い替えが必要なのですが・・・・・

ディープサイクルと呼ばれる種類の「ACデルコ ボイジャーバッテリー」は放電させてしまっても専用の充電器を使用する事により、放電前の状態に近いおよそ満充電を行う事ができバッテリーの状態を回復出来ます。

 

この性能が先にも書きましたが船外機艇は充電能力(発電能力)がエンジン回転数により左右されるのでバッテリー充電状態が不安定である事や、「GPS、魚探、ビルジポンプ、集魚ライト、オーディオ機器」など消費量が多いと言える船舶アクセサリー用バッテリーとしても有効なポイントであると言えます。

※「放電~充電を繰り返せる性能=ディープサイクル」となります

※製造後の使用状況により可能なサイクル数は異なります

※50%以上の使用(深放電)を繰り返すと劣化が早まります

50%以上の使用(深放電)後に、長期放置をしますと回復できなくなる場合があります

※僅かな使用でも早めに充電して置く事が望ましいです

満充電を行うには専用の充電器が必要です

 (一般的な充電器とは電流や電圧の制御が異なるので注意が必要です)

 (急速充電器では充電出来ません 破損する場合がありますので注意が必要です)

※お急ぎでなければ専用充電器を買われなくても当店への持込で充電が可能です

 (持込み基本充電:約半日~1日=1台¥540~)

 (持込みメンテナンス充電:複数日=1台=¥1,080~)

 (バッテリー脱着が必要な場合は取付け状態により別途費用かかる事があります)

 

 

その他、書き出しますとまだまだ長くなりそうなので今回はここまで。

続きは次回にさせて頂きます。

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店頭では[M24MF」、「M27MF」、「専用充電器」について常時在庫をしております。

「M31MF」、「AD-0002以外の充電器」はお取り寄せになります。

 

その他の詳細は後日続きをブログに書きますが、ご入用の方は店頭で随時適合サイズなど説明させて頂きますので是非お問い合わせ下さい。

 

※当方は離島ですから運賃も高くつきますので通信販売等は行っておりません※

 

船外機の取付け(トーハツMFS15D)

船外機モデル紹介&換装事例

ヨコタオートです。

 

本日のブログは先日取付けを行った船外機についてになります。

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久しぶりにトーハツ船外機を販売しました。

モデルは「MFS15D」

近年は「ライトウエイトエコスポーティ」をテーマにデザインも一新されカラーリングと共に非常に良くなっています。

 

(ちょっと、ここから話しが脱線しますが)

まあ、トーハツさんに限らず一昔前の国産メーカーは・・・

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こんな感じで「船外機=The業務用」的なデザインと色のイメージでしたが、近年は海外メーカーに負けず外観も良くなっています。

ちなみに海外の船外機メーカーと言えばマーキュリー、エビンルードが有力メーカーですが・・・

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これらのモデルなんかは、トーハツさんからのOEM供給ですね!

(多少デザインや仕様は違いますがマーキュリーは30馬力以下の大半を、エビンルードは15馬力以下をトーハツOEMでまかなっています)

世界でも認められるトーハツ船外機、誇らしいですね「MADE IN JAPAN」!!

 

話がそれましたが・・・

今回はお客様との商談で各社の見積りをして説明をさせて頂いた結果、こちらのモデルになりました。

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 個人的な主観ですが、もう少し馬力が大きくなると各社に特色もありモデルの選択もしぼり易くなりますが・・・・・

20馬力クラスまでは重量差も少なく、優劣つけがたい感じがします。

販売店がしっかりアフターサービス出来るメーカーであれば、デザインなどで選ぶのもありかもしれませんね(あくまで個人主観です)。

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 後ろから・・・色合いといい「リックドム」ぽく見えませんか?

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前後進のシフトレバーは、いまや標準的になったフロントシフトで操作し易いです

レバーの下側にチューク操作のノブがあります

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 その他、指差している順に左から

・ストップ&緊急停止スイッチ

・警告ランプ

・スタータースイッチ

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赤いレバーはステアリングのフリクション調整レバーで、ハンドル操作の抵抗(重たさ)を調整できます

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また整備士としては、チルトチューブ部分にグリスニップルが付いているのもありがたいです。低馬力は小型艇にセットされますが諸条件から海水の飛沫をかぶり易いのでこの辺りも塩害(錆や塩分の堆積固着)が多くなりがちです。定期的にグリスアップすればそれらを軽減できますが昨今の低馬力モデルでは、ここへのグリスニップル装備が少なくなっています。

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赤いのがチルトロックの切り替えレバーです。私はこのサイドレバー式が操作もし易くシンプルで好きです。

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シフトロッドの接続が従来と少し変わりましたが整備し易そうで好印象です。

ブラケット付近については各社大きな差はありませんが・・・・

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この2箇所に分けて防蝕用のアノードがセットされているのは良いですね!

特に下側の位置への取付けはあまり見かけませんが良いアイデアだと思います。

(部位的に異種金属が接触しており海水にも近い箇所なのでアルミ母材の腐蝕が気になる箇所でした)

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パワーヘッド部のレイアウトは各社似たような感じです

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しいて上げればマニュアル式のチョークではなく、電気的なバルブ式のオートチョークならもっと良かったですね~

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工場にて各部点検と始動確認を済ませ、艇に取付けをさせて頂きました。

周りにいたギャラリーさんも、パッと見てトーハツ船外機と分からなかった様子で驚いてました。 

精悍でカッコイイですよね! 

この度はお買い上げありがとうございました。

 

当店では各社船外機を取り扱っており、お客様のニーズに合わせて提案させて頂きます。

隠岐の島町で船外機換装の際にはお気軽に相談下さい。

キャブレターのトラブル(燃料管理の必要性)について

燃料系のトラブルについて

こんばんは、ヨコタオートです。

 

今日は春らしい穏やかな一日でしたね。

このまま暖かくなってくれれば良いのですが・・・

 

さて本日のブログは船外機の燃料管理の必要性について書きたいと思います。

 

もともと今日は終日工場での作業を予定していたのですがお客様からの電話で船外機の始動不良整備の依頼があり、(隠岐ではワカメ漁が始まっており)出来れば急いで対応して欲しいとの事で急遽出張修理をしてきました。

 

電話での聞き取りの状況では・・・・

・朝はエンジン始動して漁場まで移動できた

・冷却水の検水は出ており、警告音などは無かった

・漁場から帰る際にエンジン始動せず曳航してもらい帰港した

セルモーターが回らない(これは誤解で異常なしでした)

・ロープスターターを引いてもエンジンがかからない

漁師さんの船外機なので、通年稼動しているだろうし・・・

①電気系統の突然死?

②燃料水入り?

が臭いかなと思いながら一通りの部品を持って現場に向かいました。

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モデルは「ヤマハ4ストローク船外機:F15C」以前記事に書いたF20Bとベースは同じエンジンです。

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まずはエンジンオイルの点検から・・・・

4ストロークの場合は何をするにもまずはエンジンオイルの点検を行います。

特に異常はないので各部の点検を実施。

数カ所点検しましたが異常はなかったので写真撮ってません。

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とりあえず燃料系の不具合に絞れたので燃料ストレーナーから点検。

思ったほど汚れはありませんでした。

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続けてキャブレターを取り外して分解開始。

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キャブレターのフロートチャンバー(燃料が溜まるところ)です。底部が変色していますが恐らくガソリンが劣化して不純物が堆積したものと思われます。

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どんどん続けて、メインジェット(燃料の供給管)、スロージェット(低速時の燃料供給管)を取り外しました。

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大きい方がメインジェットです。まあ多少汚れていましたが何とか大丈夫なレベルです。

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小さい汚れてる方がスロージェット!! (何故か写真が上下反転してますが)

「嘘でしょ! これで朝はエンジン始動できたの!?」 って信じられない状態です。

燃料が通る管(穴)なんて、これっぽっちも開いてません。

私、訪ねました「今日より以前で最後に使われたのいつですか?」

船首さん「んー、去年の6月だな!」

私「あ、そうですか・・・・」

船首さん家族は2艇の船があり漁によって使い分けしているそうです。やや納得しました。

古い燃料(ガソリン)が全てこの様なトラブルを引き起こすとは言い切れませんが、キャブレターのフロートチャンバー内に残留している油量は僅かです。

コップの水とお風呂の水でどちらが先に傷みカビなどが生えるかと言えば、コップであるように燃料も少ない容積の方が傷みやすいと思います。

今回はもともとの燃料も古かったり、多少の水分混入、熱い夏の期間を入替えなく越したなど複数の条件が重なったのではないでしょうか?

この仕事していても、ここまで酷いのは年に数回見るかどうかです。

しかし通勤や買い物に使う自動車やバイクと異なり船のエンジンは未使用期間が長くなる可能性が大きく、この様な燃料トラブルが起きる可能性は常にあります。

 

春になり「次の日曜は晴れたらボートで釣りに行こう!」なんて思われていても、いざ出航しようとしたらエンジンかからないなんて事は良く聞きますよね。

安易に考えず計画的にシーズンオフ前の格納前点検や、シーズンイン前の定期点検などを心がけて頂くと気持ちよく安心して遊べるかと思います。

 

長くなりましたが・・・・

作業の続きを一応書きます。

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詰まっていたスロージェットは専用のニードルで貫通させます(サイズのあった専用のもで行っています。むやみに針金などで行うと部品を傷めますのでご注意下さい)。

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各部の汚れ具合から超音波洗浄器にでも入れたいところですが、出先ではそうもいかず。ヤマハのキャブレタークリーナーに浸して待ちます。

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「YAMALUBE スーパーキャブレタークリーナー」高いけど短時間で汚れが落ちて効率が良いです。

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パーツクリーナーで洗い流して、エアブローで乾かしました。

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組み立てながらフロートレベルなど点検事項を確認してから本体へ組み付け

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無事に復旧! スローのパイロットスクリュー、回転数などを微調整して作業完了しました。

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(写真が縦になってしまい見づらいですが)

今回のモデルについてはキャブレター底部にあるドレンスクリューから燃料の排出が可能です。シーズオフで使わない期間が長くなる場合には、この作業を行う事で今回の様なトラブルを軽減できますので参考にされて下さい。

※但し、全ての船外機モデルについてドレンスクリューがアプローチし易い箇所にある訳ではありません。部品を外したり、特殊な工具がいる場合もあります。詳しくは取扱説明書(掲載されているかな??)または最寄りの販売店などに問い合わせ下さい※

 

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

(2級)小型船舶操縦士免許 隠岐の島町教室(講習会)開催のご案内

小型船舶操縦免許証について

ヨコタオートです。

いよいよ3月も中旬になり本格的に暖かさを感じる季節になりましたね。

ボートオーナー、特に釣り好きの方はソワソワしてくる頃ではないでしょうか?

 

本日はそんな未来のボートオーナーになるかもしれない小型船舶操縦士免許をお持ちでない方へのご案内です。

 

尾道海技学院主催による2級小型船舶操縦士免許の講習会が下記日程にて隠岐の島町で開催されます。免許を取得されたい方は勿論、ご友人知人にそのような方がおられる場合には是非ご紹介頂ますようお願い致します。

尚、受講に際しては予めご準備して頂く事がありますので以下を参照願います。

 

(1)内容

新規の「2級小型船舶操縦士免許」の講習会になります。

※2級=20トン未満の船舶で岸から5海里(約9km)以内の海域を航行できる免許です

※法改正で現在は水上バイクを操縦するには別途特殊小型免許が必要になります

 隠岐の島町教室では通常この特殊小型免許の講習会は開催されていません

隠岐の島町教室では1級の新規またはステップアップ講習は複数人の受講者がおられる場合に開催できる場合があります。詳しくはご相談下さい。

 

(2)受講料

¥127,900-

講習料、免許申請料、消費税が含まれます。郵便振込にて前払いとなります。

※別途、病院での身体検査費用など実費がかかります

 

(3)日程・・・隠岐の島町教室

学科講習(12時間)レインボーアリーナ

     5月21日(土)AM9:00~17:00

     5月22日(日)AM9:00~16:00、学科テスト16:00~

実技講習(5時間)西郷湾内にて

     講習日程は学科講習時に教官と相談の上で決定します

 

※次々回の開催は10月中旬になります

 

(4)必要な書類、準備など

・講習申込書

・身体検査証明書(小型船舶操縦士用専用書類あり)

  書類を持って予め病院、医院などで視力、色覚、聴覚などの

  身体検査を受けて頂く必要があります

・写真 縦45mm×横35mm(無帽、無背景、枠なし)×4枚

・本籍記載の住民票

・受講料を振込んだ郵便払込票の受領証またはコピー

・認印(受講後1ヶ月ほどお預かり可能なもの)

・筆記用具

 

必要な書類などは当店をはじめ尾道海技学院の取次店にございます。

ご不明な点などありましたらお気軽に問い合わせ下さい。

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隠岐の島町教室では2級小型船舶操縦士免許講習会となります

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受講内容の詳細になります

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隠岐の島町教室の詳細です

小型船舶操縦免許証 更新講習のご案内

小型船舶操縦免許証について

 

春らいしい陽気が続きます。いよいよボートシーズン間近ですね♪
さて、数件問い合わせがありましたので隠岐の島町での小型船舶操縦免許更新講習についてご案内させて頂きます。

 

 

小型船舶操縦免許証の有効期限は5年ですが、ここ隠岐の島町は離島であり定期的な免許の更新講習会は春と秋の年に2回しかありません。
有効期限満了日の1年前より更新可能になりますので余裕を持って更新を行われて下さい。

※有効期限を過ぎ失効しても失効再交付講習にて船の免許は復活できますが費用と講習時間が多くかかるのでご注意下さい※

 

次回の講習開催日は
・4月23日(土)14:00~(更新講習のみ)
・4月23日(土)18:00~(更新と失効講習を併催)
会場は隠岐の島町文化会館になると思います。

 

詳しい案内を添付の写真にて掲載していますので参照下さい
1枚目:有効期限内の方(更新講習について)

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2枚目:有効期限が切れた方(失効再交付講習について)

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3枚目:免許を紛失された方(再交付について)

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船外機のオイル交換(実作業)

定期メンテナンス(船外機)

こんばんは、ヨコタオートです。

 

前回4ストローク船外機のエンジンオイルについて書きましたが、タイミングよく本日オイル交換の作業がありましたので簡単に紹介してみます。

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作業を行ったモデルは「ホンダBF75A2」。

平成15年5月製でもうすぐ満13歳、運転時間は3000時間を超えています。

船外機としては・・・まあ大ベテランの域と言えますが、現状は特に不具合や故障はありません。

このお客様は毎年春先に定期点検&メンテナンスを欠かさず依頼頂いています。その際に傷んだ箇所や悪くなりそうな箇所を早めに発見でき小まめにメンテナンスをしているので大きな故障は今のところありません。

(部品の消耗などによる交換や修理は勿論あります)

 

さて本題に戻りまして・・・・・

各部の目視及び指針点検を済ませてからオイル交換にかかります。

(その他にも色々と作業してますが今回はオイル交換にしぼって紹介します)

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まずエンジンオイルを排出する前にオイルレベルゲージにて油量を確認します。私の場合は上限と下限(網掛けになっているエリア)の中央付近になるように充填しているので、前回よりややオイルが減っている事が分かりますが・・・・・・

この船外機の年式、総運転時間、前回オイル交換からの経過時間などを考慮するとまあ妥当な範囲内の減り方かと診断できます(毎年整備しているエンジンなので判断出来ますが、初めてご依頼頂くエンジンや、中古品の場合には過去の整備履歴がないので判断しかねる事もあります)。

と、ここまで問題がないので次にオイルを排出します。

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今回は船体が上架してありますので、オイルパンのドレンボルトを外して下から排出しています。

この時オイルに異物が混じっていないか?(キラキラと鉄粉が流れてないか)

水が混入していないか?(オイルと水が混ざると白濁します)

などを観察します。今回は異常ありませんでした。

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ちなみに船が海上係留の状態では、このようなポンプでオイルを上部より抜き取ります。オイルパンの形状その他にもよりますが、ほぼ下抜きと大差ないぐらいのオイルを抜き取れますので係留中でもご依頼頂ければエンジンオイルの交換は可能です。

 

 

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オイルが排出出来たら、ドレンプラグを取付けますがその際にはワッシャーガスケットは必ず交換します。仮に再使用したワッシャーが変形していたり傷があればオイル漏れに繋がるかもしれません。¥100~¥200ぐらいの部品代でエンジンを壊したり、海を汚すのはバカバカしいですからね。

 

次に今回はオイルフィルターも交換時期でしたので合わせて交換しています。

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ちなみに船外機のオイルフィルターはこの様に横向きにセットされている物が多いです。これがなかなか整備士泣かせで、そのまま緩めるとカップ状の内部に残留していたオイルが隙間から流れだしエンジンのボトムカウル内に流失します。下手するとオイル交換よりもこぼれたオイルの掃除に時間がかかるなんて事もあるぐらいです。

特にこのモデルの様にオイルフィルターが横向きセットで、その位置がエンジン前方にある場合はエンジン停止後にチルトアップされるのでオイルが下がらずオイルフィルターのカップ状の部分にそのまま残留している事が多いです。

(オイルフィルターが横向きセットでも、その位置がエンジン側面にある場合にはオイルフィルターからオイルが下がる方向に舵をきってからチルトアップしておけば時間の経過でオイルがカップ状の部分から流れ出て下がり易いです)

 

そこで私なりに色々と思案して現状で一番良い手段は・・・

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この様に下にトレイを置き、オイルフィルターの上面にポンチで穴を空ける方法です。

数カ所空けて空気が入る方が抜けが早いです。

(ちなみに万が一ですが切子が入る可能性があるので穴あけにドリルの使用はNGかと思います)

これで大半のオイルが抜けたら付近にウエスをしいてオイルフィルターを緩めます。これでも内部のオイルは完全には抜け切れないのでウエスは必須です。

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そして新しいオイルフィルターに交換したら規定トルクで締め付けを行い、上面には私の場合は次回のために交換日を記入しておきます。

 

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フィルターを交換したら新しいエンジンオイルを規定量充填します。今回はオイルフィルターを交換している分多めになります。このあたりは取説などにも記載されています。

但しエンジンのオイルパンの形状、その時の船外機の角度、オイルの抜き方などで内部の全てのオイルが抜き切れてない事が多いので単純に規定量を全部一度に入れてしまうと・・・・・

実は多すぎる事もありますので、最後の方は油量のチェックを並行して数回行いながら微調整して充填しく事が必要です。

 

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オイルを充填したら・・・・

本来はエンジンを始動してオイルを循環させ、停止後に時間を置いてから油量をチェックします。

 

が、今回は諸般の事情でエンジン始動が出来なかったので、オイルフィルターの分を勘で多めに入れて調整しました。

後日、船が海上に下架されてエンジンが始動できる様になっていれば確認をしておきたいと思います。

 

 

以上、簡単に船外機のエンジンオイル交換を紹介させて頂きました。

なんだ簡単だなと思われた方もおられる?かもしれませんが、それなりの知識&経験と工具などは必要ですから基本的にはショップや整備士経験のある方にお任せするのがよろしいかと思います。作業自体は単純ですが、そこからエンジンの状態を把握したり色々な診断が必要になるケースもしばしばありますので・・・・・

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

4ストローク船外機のエンジンオイルについて

オイル、ケミカル類について

こんばんは、ヨコタオートです。

ブログの更新が久々になりまして申し訳ありません。

この時期ならではの経理的な仕事と冬の時期にしてはたくさんの仕事を頂きまして昼夜ともに奮闘しておりました。

 

さて今日から3月、いよいよ春も近づきボートシーズンも間近です。

当店でもシーズンインに向けての定期点検や船底清掃の依頼がぼちぼちと入る時期になりました。

そんな中、本日は4ストローク船外機のエンジンオイルについて少しお話しさせて頂きたいと思います。

 

1.エンジンオイルの役割

基本的には車やオートバイなどと同様になりますが、主な作用としては以下のとおり

●減摩作用

 ・・・エンジン内では金属部品が稼働しますので摺動箇所に油膜を作り摩擦抵抗を軽減し各部の摩耗を減らします

●冷却作用

 ・・・各部の摩擦熱や燃焼により発生する熱を吸収して放散させます

●密封作用

 ・・・シリンダーやピストンまわりに油膜を作り圧縮や爆発圧力を逃がし難くします

●洗浄作用

 ・・・カーボンなどの不純物をオイル内に含んで洗い流し堆積を軽減します

●防錆作用

 ・・・燃焼による酸性ガス酸化物や水分による錆(腐食)を防ぎます

●緩衝作用

 ・・・摩擦面の局部圧力を分散して油膜を保ちます

●防音作用

 ・・・摩擦音、機械ノイズなどの騒音を軽減します

 

これらはエンジンの正常な運転、正常な出力などを保つ為に重要な作用でありエンジンオイル自体が正常な状態である事が必須条件になります。

しかしながらエンジンを使用していく過程でオイルは汚れ劣化していきますし、例え使用しなくても酸化して傷みますので適切なオイルの管理が重要になります。

 

2.オイルの交換時期

各メーカーが取説などにも記載していますが、多くのメーカー&多くのモデルの推奨交換サイクルは6ケ月または100時間の早い方になります。

 例1)3ケ月でも100時間到達すれば交換

 例2)50時間しか使用していなくても6ケ月経過すれば交換

と言うことをメーカーは推奨しているのです。

やや早いのではないかと思われる方が多いかと思いますが船外機は車などと異なり前後進のギヤチェンジがあるだけで、1-2-3-4速といった変速ギヤはありません。

車の場合は車種により違いはありますが平坦な一般道路を巡航速度で走る限りには発進時や加速時には3000-5000回転になる事がありますがその後は変速していきエンジン回転は1500-2000回転に落ち着くと思います。

しかし船外機の場合ボートを滑走させて走るには(船やエンジンサイズで異なりますが)おおむね4000-6000回転が必要になってきます。つまり船外機のエンジンは常に高回転域での使用が続くのと、タイヤで転がる車と異なり船は水上を走るので抵抗が大きくエンジンへの負荷も比例して大きいものとなります。

業界での一つの目安として(これも船やエンジンサイズで異なりますが)船外機のエンジンの100時間使用はエンジンの負荷率で比較すると車の走行距離1万キロに匹敵するそうです。

車のエンジンオイル交換の目安は5000km程度が多いと思いますが、そうすると船外機の100時間というのは決して大げさでは無いと思いませんか?

 

 

3.船外機に使用するエンジンオイル

基本的にはオイルの粘度、グレードを取説にある範囲内のもので選んで頂くことが基本ですが、入手が困難な場合や緊急時を除き基本的には船外機用のオイルを使用して下さい。

一部を除き船外機はエンジンの冷却に海水(湖なら湖水)をくみ上げて循環させる水冷の直接冷却方式です。これは他のエンジン冷却方式と比較して大変効率が良く、つまり条件によってはエンジンが冷えすぎる場合があります。

例えば低速運転で前後進して瀬周りをスロージグで釣りをしたり、藻場周りを魚探を見ながらメバル釣りをしたりなど長時間に渡って低速運転をするとエンジンが十分に温まらずにブローバイガス内の水分が結露化してエンジンオイルに混ざったり、低温の為にピストンやシリンダーの隙間が十分に埋まらず気化したガソリンがクランク側へ逃げオイルに混ざるなどエンジンオイルが希釈されるケースが考えられます。

こういった場合にもオイルの性能劣化を最小限に抑えエンジンを保護する為に船外機用のエンジンオイルには特別な添加剤が使用されています。

(他にも色々書きたいことありますが・・・)

小難しい事を書きましたが、要は船外機メーカーが発売している純正オイルを使用すれば間違いがありません。

 

 

4.オイル交換に際して

自動車整備などの知識や工具類をお持ちの方ならオイル交換自体はそれほど難しくはありませんが・・・・・

●オイル交換時以外にも日頃より油量の点検を行ってください

●油量点検や交換時にオイルの量や色に異常があれば診断を行うか、ご相談ください

●オイルの油量は適正に。少ないのはもちろんNGですが、多すぎもNGです

●交換できるカートリッジ式オイルフィルターを備えたモデルはオイル交換2回につき1回の頻度で合わせて交換を行ってください

●ドレンプラグからオイルを下抜きする場合はドレンプラグのワッシャーガスケットは必ず交換してください

●オイルフィルター、ドレンプラグの取付けは適正な締め付けトルクで行ってください

 

 

以上、4ストローク船外機のエンジンオイル(交換)についてなるべく簡潔に書かせて頂きました。

これらの内容は同業界の諸先輩との話しの中でも良く話題になりますが、やはりユーザー様の多くは船外機のオイル交換についてやや安易に考えておられる場合が多い様です。

一般的なレジャー使用目的(※1)においては必要以上に良いオイルを使ったり、オイル交換の頻度を増やすことも無いかと思いますが、出来れば推奨される使用時間でのオイル交換を行って頂く(または業者に依頼して頂く)事が安全に長く船外機を使用して頂く一番のポイントであることは断言できると思います。

(※1)漁業、遊漁ガイド業などの業務仕様については更に良いオイルの使用や交換頻度を高めた方が良いかと思います

 

 <参考までに>

 以下は各社の純正4ストローク船外機用オイルの一部です。いずれも「MARINE ENGINE OIL」となっており水冷の船外機や水上バイク用となっています。

オイルの粘度的にはSAE10W-30、10W-40あたりの指定が多いです。

またメーカーによっては高馬力用にプレミアム的なオイルをラインナップしている場合もあります。

API規格のオイルグレードではSJ、SL以上のものが間違いありません。

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 ヤマハ純正4ストローク船外機用オイル(他サイズもあります)

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 スズキ純正4ストローク船外機用オイル(他サイズもあります)

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マーキュリー純正4ストローク船外機用オイル(他サイズもあります)