膨脹式ライフジャケットについて②
本日は前回に引き続き膨張式ライフジャケットについて書きたいと思います。
現在は種類も豊富になり様々なタイプが販売されていますが皆さんはどのような基準で選ばれているでしょうか?
また実際に落水したり誤作動で気室を膨張させた方以外はご自分のジャケットがどの様に膨らむかもご存知無い方が多いのかもしれません。下記にて代表的な形状のものの膨張時の形状とその特徴を簡単に説明したいと思います。
尚、代表的なものの抜粋になりますので全ての物が以下に該当しない場合もありますのでご自身の所有されているものについての詳細は取説やメーカーHPにて確認をされて下さい。
1.肩掛けベストタイプ
最も初期から販売されており代表的な形状です。当初はボンベなどの機器が付いた側が重くて片側が下がるなどの不便な点もありましたが、形状や生地の縫製が良くなりやや高額なモデルは身体にフィットしてこれらが解消されています。
落水して膨張する(膨張させる)と、着たままに近い状態で胸側に気室が膨張して浮力を発生させます。自動膨張タイプの場合には落水時に頭を打つなどして意識がなくても顔が水面より上に保持され易いのでこの点は他のタイプに比べて非常に優位なものとなります。
2.ウエストベルトタイプ
その名の通りベルトの用に腰に巻くタイプです(バックルが前、気室が後ろ側)。
ジギングやキャスティングなどルアーフィッシングをされる方はロッドを振ったりシャクる動作が多いので肩掛けベストよりも動きやすく釣りの妨げになりにくいと言えます。恐らく現在はこちらのタイプが人気で主流になりつつあります。
落水して膨張する(膨張させる)と腰回りにU型またはO型に気室が膨らみますが、ここで注意していただきたいのは、
・気室の向き=前後方向を間違えずに着用して下さい
・着衣の一番上に装着する=ベルトを覆うような長いレインウェアなどがありますと膨張の妨げになりますのでレインアなどの上に装着します
・概ねイラストの様な形状に気室が膨らむことを知っておく
最低限これらは知っておいて頂きたい内容です。
3.ウエストポーチタイプ
最近はこのタイプは少なくなってきて、あまり流通していないかもしれません。ベルトタイプと類似していますが、こちらは気室が膨張した時の形状が異なります。
ウエストポーチからロープなどに付いた気室が飛び出すような形になりますので、作動後に任意で本人が着用する必要があります。1や2と比較するとこの点でどうなのかな?と思うのですが・・・(落水した時に冷静でいられるのかなと)。
と言うことで簡単ですが市場に流通している主な3タイプを紹介させて頂きました。個人的には1又は2をお好みで選ばれると良いかと思いますが、船舶の衝突事故による落水など状態が想定できない場合において一番生存率が高いと思われるのは1の肩掛けベストタイプで自動膨張式の物かと思われます。
自動膨張式は梅雨時期の湿気や船内の水分などで誤作動して膨らんでしまう事もありますが、有償のボンベ交換などで対応できますから命を守る器具としてご一考して頂くのも良いかと思います。
機会があればライフジャケットの内容について、また投稿したいと思います。
p.s.前回の続きで変わり種ライフジャケットです
今回はダウンベストタイプです。こちらも国交省認可品で規定の浮力がありJCI検査にも使用できます。
サイズはXS、S、M、L
カラーはブラック、ブルー、グレー系のカモフラージュの4色展開です。
定価は¥9,072(税込み2015年12月現在
春や秋のシーズンに活躍しそうですね♪♪
※2018年2月追記補足:こちらのダウンベストタイプのライフジャケットはタイプDとなりますので、法改正以降は使用できる水域に制限がありますのでご注意ください。