AC デルコ ボイジャーバッテリーについて①(基本性能編)
こんばんは、ヨコタオートです。
早いですね、あっという間に3月も下旬になってしまいました、、、、、。
今週は本土出張でしたが諸用を早々に切り上げて島に戻り(自分なりですが)ハイピッチで仕事をしておりますのでお待たせしておりますお客様、しばらくお時間下さいませ。
さて、この時期ですがボートシーズン前で定期メンテ、船底清掃、故障修理などなど色々なご依頼がありますが、その中でも多いのがバッテリートラブルです。
通勤や買い物など年間を通して動く自動車と異なり、船舶(特に釣りなどのレジャー目的)ではシーズンオフが長期となりがちですので、冬の間にバッテリーが自然放電してしまい春にはエンジンを始動できないといった問い合わせが増えます。
そんな方に当店でお薦めしているバッテリーですが<<船外機艇>>に関しては昔から「AC Delco(ACデルコ社) ボイジャーバッテリー」になります。
こんなデザインのバッテリーでマリン用として国内でもかなり普及しているので見たことがある方も多いのではないでしょうか?
ちなみにですが、このバッテリーと私は縁が深く以前に勤めていた会社が輸入元だった事もあり学生時代のアルバイト時には荷卸し検品~出荷作業を、社員になり勤めてからはパンフレット作ったり、営業として販売したりと既に25年ほどお付き合いしています(笑)。
ラインナップは基本的に3サイズあり(一番大きいサイズのみ何度か小さな変更ありましたが)昔から変わりません。
昔からラインナップも変わらず30年近くに渡り売れているのですから実績と信頼性は折り紙つきって事になります。
では、何がそんなにこのバッテリーは良いのか? なぜ船外機艇にお薦めなのか?
書き出すとキリは無いので・・・ 簡単に(と言っても長いですが)
ポイント① 未使用時も自然放電が少ないです
この記事の冒頭でも書きましたが冬の間ボートに乗らずエンジン始動もしていない時期が数ヶ月続くと一般的な自動車用バッテリーですと(バッテリーサイズや最終の充電状態、コンディションにもよりますが)自然放電により充電量が少なくなりエンジンを始動できない事があります。
最近は自動車用バッテリーでも様々なタイプがありますが、ここでの話題となるのは写真手前にある白いケースのバッテリーの事です(一般的に普及していますね)。
通常、自動車はエンジン始動時にバッテリーを消費してスターターを回してエンジンを動かしますが、始動後はエンジンと連結されたベルトにより駆動されるオルタネータ(自動車搭載の充電器)の働きにより充電され常に満充電に近い状態で運用されます。
そしてこのサイクルを通勤や買い物などで通年繰り返すのでバッテリーが減った状態というのは比較的には少ないです(経年により劣化はしていきますが)。
船舶に関してもエンジン始動にバッテリーを消費してスターターを回してエンジンを動かし、その後も同様にチャージコイルなどの働きにより充電されますが・・・・・
(近年のモデルでは改善しつつありますが)この船外機の充電システムはエンジンの回転数により充電量(発電量)が左右されるので低速での使用が多いと充電が不十分になるケースがあり、バッテリーの充電コンディションが常に良いとは言い切れません。
これに加えてオフシーズンが長いと自然放電が加わりバッテリーの状態がどんどん悪くなっていくのです。
ところが、今回記事にしています「ACデルコ ボイジャーバッテリー」は電気を蓄える極板の材料となる鉛にカルシウムを混ぜ「鍛造鉛カルシウム合金」とする事で一般的なアンチモン合金のものよりも大幅に自然放電を減らす事が可能になっています。
バッテリーが十分に充電された状態からであれば数ヶ月放置されても状態の変化が少なく結果、エンジンの始動が可能なケースが一般的な同サイズのバッテリーと比較すると高いと言えます。
ですから、一冬を越しても「ACデルコ ボイジャーバッテリー」を搭載した船外機艇は春にも問題なくエンジン始動が出来るケースが多いです(※1)。
※1.バッテリー放置前の最終充電状態、製造からの年月により異なります
ポイント② 放電~充電のサイクルが繰り返し行えます(ディープサイクル)
一般的なバッテリーを記事冒頭の様にエンジン始動が出来ない状態まで放電させてしまった場合ですが・・・・・
これらのバッテリーの充電を行っても性能が回復しにくい場合が多々あります。
充電器の充電が完了して電圧を計ると12.6Vなどの数値を示しているがエンジン始動が出来ないなどです。
こういった場合、バッテリー液の比重を計ると比重が回復していない場合が大半です。
表面的に電気の圧力はあるが、電気の量が足りないといった表現が分かりやすいでしょうか? 蓄える力、蓄電の能力が低下してしまっている状態です。
この様に一般的なバッテリーでは気がつかない間に放電させて性能劣化させてしまうと買い替えが必要なのですが・・・・・
ディープサイクルと呼ばれる種類の「ACデルコ ボイジャーバッテリー」は放電させてしまっても専用の充電器を使用する事により、放電前の状態に近いおよそ満充電を行う事ができバッテリーの状態を回復出来ます。
この性能が先にも書きましたが船外機艇は充電能力(発電能力)がエンジン回転数により左右されるのでバッテリー充電状態が不安定である事や、「GPS、魚探、ビルジポンプ、集魚ライト、オーディオ機器」など消費量が多いと言える船舶アクセサリー用バッテリーとしても有効なポイントであると言えます。
※「放電~充電を繰り返せる性能=ディープサイクル」となります
※製造後の使用状況により可能なサイクル数は異なります
※50%以上の使用(深放電)を繰り返すと劣化が早まります
※50%以上の使用(深放電)後に、長期放置をしますと回復できなくなる場合があります
※僅かな使用でも早めに充電して置く事が望ましいです
※満充電を行うには専用の充電器が必要です
(一般的な充電器とは電流や電圧の制御が異なるので注意が必要です)
(急速充電器では充電出来ません 破損する場合がありますので注意が必要です)
※お急ぎでなければ専用充電器を買われなくても当店への持込で充電が可能です
(持込み基本充電:約半日~1日=1台¥540~)
(持込みメンテナンス充電:複数日=1台=¥1,080~)
(バッテリー脱着が必要な場合は取付け状態により別途費用かかる事があります)
その他、書き出しますとまだまだ長くなりそうなので今回はここまで。
続きは次回にさせて頂きます。
店頭では[M24MF」、「M27MF」、「専用充電器」について常時在庫をしております。
「M31MF」、「AD-0002以外の充電器」はお取り寄せになります。
その他の詳細は後日続きをブログに書きますが、ご入用の方は店頭で随時適合サイズなど説明させて頂きますので是非お問い合わせ下さい。
※当方は離島ですから運賃も高くつきますので通信販売等は行っておりません※