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The Outboard Shop ヨコタオート&マリン

日本海の離島、隠岐の島の船外機ショップより

船外機のギヤオイル交換について②

こんばんは、ヨコタオート&マリンです。

 

前回に引き続いてギヤオイル交換について書きたいと思います。

今回はギヤオイル交換時には合わせて行って頂きたいプロペラの脱着についてです。

 

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 当店でギヤオイル交換作業を行う時には必ずプロペラを外してプロペラシャフトやオイルシール付近を点検するようにしています。

ヤオイル交換は船体を上架するなど陸上でないと出来ない作業ですが、プロペラについても海上での脱着も出来なくはないのですが海上係留中はやり難い作業です。

 

ではなぜプロペラを外すかというと勿論プロペラシャフトを点検したり、塩害でプロペラとプロペラシャフトが固着しないようにスプラインに耐水グリスを塗るなどの目的もあるのですが・・・・・

当店のお客様もそうですが、日本でのボートの使用目的は大半が魚釣りだと思います。つまりプロペラ及びプロペラシャフトに釣り糸を巻き込むケースが多分にあると言うことです。

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こんな感じや

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こんな風に釣り糸を巻き込んでいる事が作業をしていると結構見ることが多いです。

ジギング中など巻き込んだ事が直ぐに分かる場合にはエンジンを止めて巻き込んだ糸を外せる事もありますが、藻などと一緒に浮遊している糸(PEとか)を低速移動中などに巻き込んでいれば気づくことも難しいです。

 

これら釣り糸をプロペラシャフトに巻き込んだ場合ですが、運が悪ければ・・・・

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写真のように僅かな糸がオイルシールに入り込んでゴム製のリップを傷めて・・・・

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ギヤケース内に海水が侵入する事があります。

ケース内に水が入るとギヤオイルと撹拌して白濁します(侵入した水が少なければコーヒー牛乳ぐらいの色やグレー色になっている場合もあります)。

また浸水した海水の量や流失したギヤオイルの量にもよりますが、ある程度オイルは粘度を保っていてこの上の写真の様な状態でも大きな違和感なく船外機は使用できてしまします。しかし水が入れば内部のベアリング、ギヤなどの金属部品は傷みますのでなるべく早急に処置をしなければなりません。

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中には運良く、こんなに糸を巻き込んでもオイルシールを傷めず浸水もない場合もあります。しかし、作業時にプロペラを外さずにこの状態に気が付かなければ後日にはオイルシールを傷め浸水しているかもしれません。

ですから、ギヤオイル交換作業時には合わせてプロペラを外して点検をする必要があると言えます。

 

ちなみに

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上の写真のシャフトから巻き付いた糸を取り外すとこんなにありました。

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この船外機はスズキDF115ATなんですが、オイルシールの前にこの様な部品が設置してあり巻き込んだ糸がオイルシールに干渉しづらい構造になっています。

 

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他にもこんな部品(白色のカラー)が設置してあるモデルや

 

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 米国製モデルのマーキュリーなどは外側のオイルシール(写真中の下の物)にはステンレス製のカバーが付いているなど各社のモデルによって対策は様々です。

 

しかしながら何れも必ず釣り糸の巻き込みを防げるものではありませんので十分な注意と、もし巻き込んだ糸が切れてしまった場合には早めにプロペラを外して取り除く事が必要ですから覚えておいて頂くと良かと思います。

 

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

※次回は実際のオイル交換作業について書きたいと思います