ヤマハニューモデル「F25G」の試乗をしてきました
ヨコタオート&マリンです。
先日ですが山陰地区のヤマハ販売店を対象とした新商品説明会が鳥取県境港市でありました。
今年は既に1月に発売されたF25Gと来月4月に発売されるF90Cがありまして、特にF25Gに関しては試乗実機も用意されるとの事で高速船を使い日帰り出張で参加してきました。
まず、F25Gについては隠岐の島でも需要の高い馬力帯のモデルになりますので販売前に確認しておきたく、ちょうど良い機会となりました。
既存モデル(F25D)比で約20キロ軽くなったニューモデルF25Gは、非常にコンパクトで外観が遠目にはF20BやF15Cと間違えそうな位です。
チラーハンドルにシフトレバーも配置され前進、後進のシフト操作はより楽になり、漁業などを含めて様々なシーンで便利になると思います。
マニュアルチルトモデルでは人力でのチルトアップがなかなか大変だった既存モデルF25D(約80kg)に比較して……
約20キロ軽量となり、従来の2ストローク25馬力などと同等の力でチルトアップが出来る様になっています。
こちらは既存モデルのF25Dです。重量が80kg前後ありますので、実売的には「PTT(パワートリム&チルト:電動油圧昇降)付きモデル」また「ガスダンパー付きのアシストモデル」がどうしても必要でした。
※こうして単独写真で見ますと分かりませんが並べるとF25Gは随分コンパクトです※
ニューモデル「F25G」ですが、現在国内で販売されているラインナップは3モデル+1オプションになっています。
ガスアシストモデルなどの設定はなく、こちらは既存の「F25D」が併売となっておりカバーしています。
①F25GWHL・・・
・ロープスターター&電動スターター装備
・チラーハンドル仕様
・マニュアルチルト仕様
・ロングシャフト
※モデル内で唯一ロープスターターが付いているモデルです。実際に現地でロープスターターによるエンジンスタートを試してきましたが、通常この位の馬力になりますと(ロープを引いて)手動でのエンジンスタートは中々辛い場合が多いですが、このモデルでは様々な工夫がされており比較的軽くエンジンスタートが出来ました。勿論、バッテリーが正常であれば使用する機会は少ないですが海の上の事ですので安心感があります。
②F25GEL・・・
・電動スターター装備(ロープスターター無し)
・リモコン仕様
・マニュアルチルト仕様
・ロングシャフト
※上記パンフレット内の写真は異なっています(PTT付きのブラケットが付いた写真ですが、実際はマニュアルチルト仕様のブラケットです)。
③F25GETL・・・
・電動スターター装備(ロープスターター無し)
・リモコン仕様
・PTT(パワートリム&チルト)仕様
・ロングシャフト
※モデル内で唯一PTT(パワートリム&チルト:電動油圧昇降)が付いています。軽量化により手動での昇降も楽に成りましたがそれでも、この仕様が必要になるケースは多々ありますね。走行中にトリム角を変更できるのも強みです。
③+オプション F25GETL+ロングタイプチラーハンドル
※上記F25GETLにオプションで多機能型ロングタイプチラーハンドルを設定したモデルになります。F30以上のモデルで仕様されるハンドルでPTTのアップダウンスイッチやエンジンスタートキーなどの機能が付きます。
よってPTT付きのチラーハンドルモデルが必要な場合には、こちらの選択になります。
内部機構に関してですがマイナーチェンジではなくシリンダーブロックから全てが新しい完全ニューモデルです。
①燃料噴射式(バッテリーレスフュエルインジェクション)になりました。従来はキャブレター式であった燃料供給が燃料噴射式に変更されました。これで季節を問わずエンジンの始動性は良好になります。
②上記に伴い機構が電子制御になりましたので、パソコンを船外機に接続して各種診断とデータ確認なども可能になりました。故障時だけでなく、定期点検などでもデータの閲覧管理を行う事で適正なメンテナンスの補助になります。
③VST(可変トロールスピード)機能が付きました。最近の各社モデルにも設定されてきていますが、アイドリング回転数をスイッチ操作で750~1050回転に任意設定が可能です。トローリング(隠岐の島で言う❝こぎ❞)には便利なの?かな?
④あちらこちらに運搬用のハンドルやグリップが付いています! 日本ではあまり無いですが欧米ではこの位のサイズは持ち運びを頻繁にするそうでその為に設定されたそうです。
内部部品に関する説明もありました。色々と良くなる反面、燃料の管理はシビアになります。キャブレターの様にゴミが詰まったので現地でオーバーホール清掃なんて訳にはいきませんから、燃料フィルターの設置や使用ガソリンの管理などは徹底していかなければなりません。
試乗会にて・・・
商品説明会の後、和船にセットされたF25Gの試乗をしてきました。
メーカーさん、各販売店さんと様々な話をしながら試乗と談義を繰り返し行いました。
隠岐の島で多く使用される和船のサイズ&形状と、今回の試乗和船が異なるので簡単な比較とはいきませんがサイズや取り回しなどの雰囲気的にはヤマハの往年の名機である2ストローク船外機「20D」&「25N」に近い様なイメージを受けました。
2ストローク船外機「20D」(2ストローク/2気筒/395cc/重量50kg前後)
個人的なイメージではこれに近いので、ヤマハ和船ですとW-19、W-18などに合いそうかと思いますが・・・・・
今後、取扱いながらこのあたりのデータも各地の販売店、メーカーからあがり充実していくと思いますので、船外機換装のご相談はお気軽に声がけ下さい。
尚、4月30日までキャンペーンを行っており「F25G」ご契約の方には手動膨張式ライフジャケットをプレゼントしていますので是非、ご検討願います!!