Garmin Quickdraw™ Contours(ガーミン自動等深線作図機能)とGPS用マップについて

ヨコタオート&マリンです。

今期から取扱いを開始しましたGARMINマリン製品ですが、問い合わせの中で質問が多いのが自動等深線作図機能「Quickdraw Contours」とGPS用のマップについてです。

今回は関連するこれらの内容について書いてみたいと思います。

 ※とても長い内容になります※

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1.GPSプロッター画面でのマップについて

 日本でも流通しているガーミン・ロランス・ハミンバード等の海外製GPSチャートプロッター魚探の場合ですが、グローバルに世界中で販売する為に機器に内蔵されている地図は簡易的なものが多いです(世界中の詳細地図を入れるには機器の記憶容量的に無理がありますので仕方がありません)。

アメリカを例にあげても国土が広すぎて内陸の湖川、海では沿岸線&外洋全てをカバーするには機器の記憶容量を使いすぎると思われます。

そこでGARMINの場合ですとアメリカ国内で販売しているだけでも一例を上げると

「世界ベースマップ入りモデル」ECHOMAP Plus92sv

「内陸湖川ベースマップ入りモデル」ECHOMAP Plus93sv

「沿岸&外洋ベースマップ入りモデル」ECHOMAP Plus94sv

の様な感じで機器内蔵のベースマップごとに分けたモデル設定をして販売しています。

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(ちなみに日本国内販売モデルは[ECHOMAP Plus95sv APAC]となっておりアジア・パシフィック向けのモデルの様です)

 

更にマリン先進国である欧米では海域や湖川単位などで詳細な電子航海図などが販売されておりユーザーが個別に購入して使用するスタイルが一般的なのでこの様なスタイルが多いです。その為、海外製のモデルはエントリーモデルを除きSDカードスロットがほぼ標準になっており、WEBサイトで地図を購入ダウンロードしてそのデータを入れたSDカードを機器にセットして使用するという流れです。

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※日本国内でもこれらのモデルは同様に航海用電子参考図をSDカードで購入して使用が可能です。詳しくは下記で説明しております。

※SDカードが使える機種はプログラムバージョンの更新などでも使えるなど有効性が高いと言えます。

 

一方、日本国産メーカーの場合ですが・・・

A:メーカーがオリジナルで作成した地図が標準でインストールされたケース

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 (参考)写真はHONDEXの場合です。

国土地理院などのデータをベースにメーカーにより作成されたオリジナル地図が入っている場合が多いです(以前は地域別でしたが近年は全国版が多いですね)。

メーカーオリジナルですからメーカー毎に内容は異なりますし、データ更新もユーザーや船舶の多い地域から更新が進んでいくと思われますので使われる地域で詳細の具合も異なると思われます。

ちなみに写真のHONDEXでは隠岐の島周辺も比較的に詳細で有効な内容になっています(近々に地図バージョン上がると聞いてます)。

なお過去に購入された機器の地図バージョンを更新したい場合は本体をメーカーへ送る場合と、フラッシュメモリ的なものをメーカーで書き換える場合があります(有償です)。

 

B:NewPec等の電子海図(航海用電子参考図)が標準またはオプションでインストールされたケース

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 (参考)写真はFUSOの場合です。

日本水路協会が発行する電子海図(航海用電子参考図)をメーカーが機器に合わせてカスタマイズしてインストールし販売しているケースです。

本体価格に含まれる場合と、別途オプションになる場合があり価格もメーカーで異なります。

電子海図(航海用電子参考図)他にはC-MAPなど様々ありますが、NewPecは汎用製品で小型船舶向けとしては最も情報量が多いソフトの一つで採用している国産メーカーも多いです。

 

 

では以下、具体的にGARMINマリン製品の場合を紹介します。

※一部の写真はパソコンのソフト上でスクリーンショットした画像で、実際の機器の表示と配色などが異なる点もあります※

 

A:何もソフトを入れない機器内の標準地図表示の場合です

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ソフトなし:隠岐の島(島後)  PC表示

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ソフトなし:西郷湾   PC表示

 

コメント・・・・実に雑です。

 

 

B:無償でお付けできるジャパンベースマップというソフトをSDカードへ入れセットした場合です

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(無償)ジャパンベースマップあり:隠岐の島(島後)  PC表示 

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(無償)ジャパンベースマップあり:西郷湾 ※機器本体表示です

 

コメント・・・幾分詳細にはなりましたが海岸線の描写が正確ではありません。

 

 

C:「Water View Map」というカーナビ用の地図をベースとしたマップです。

SDカードに入れて¥5,400でのご提供になりますが、機器本体をご購入頂いた場合はサービスでお付け出来ます。

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「Water View Map」あり:隠岐の島(島後) PC表示

これはパソコンでの表示画面で機器での描写とは異なりますが、海岸線の描写が良くなっています。またカーナビ用マップをベースとしている様子で内陸の湖川などはかなり詳しく描写されています。

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「Water View Map」あり:西郷湾 ※機器本体での表示です

 

コメント・・・ジャパンベースマップの海岸線が改善された様な内容になります。

  

以上、ここまでのマップは無償または安価なものですが何れも海岸線の描写に優劣があるといった程度になりまして、海上での等深線や瀬、灯台、浮標などいった情報は今のところ表示できません(多少改善される可能性はあります)。

 

 

C:New-pec電子海図(航海用電子参考図)を有償で購入された場合

 国産メーカー同様に日本水路協会が発行する電子海図(航海用電子参考図)NewPecを購入してセットする事が可能です。

こちらは2種類あり、それぞれ4GBのSDカードに収納されて販売されています。

 

GARMIN用日本全国版 NewPec 航海用電子参考図 ¥33,480」

等深線2m/5m/10m/100m/200m/500m/1000m

(販売サイト:こちらで直接のご購入となります)

http://store.garmin.co.jp/shop/ProductDetail.aspx?sku=1234100&CD=F1000007&WKCD=

 

GARMIN用日本全国版 NewPec 航海用電子参考図+海底地形図 ¥47,520」

等深線:~20m(0.5~1m毎)、20m~100m(2m毎)

等深線:100m~500m(20m毎)、500m以上(100m毎)

 (販売サイト:こちらで直接のご購入となります)

http://store.garmin.co.jp/shop/ProductDetail.aspx?sku=1234102&CD=F1000007&WKCD=

 

上記2つの違いは表記の通り等深線の間隔となります。

 

 

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写真:日本全国版NewPec公開用電子参考図+海底地形図を機器にインストールした状態です。

 

良い写真がないので、以下同じソフトを入れたPC画面のスクリーンショットで幾つか紹介します。

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まずGARMINでの地図表示画面の場合ですが表示方法に航海用マップ(左)と釣行用マップ(右)の2種類があります。それぞれ単独での表示や魚探画面との分割表示も可能です。

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航海用マップ(PC表示)です。場所:西郷湾西浦

瀬、漁礁、浅瀬、危険箇所、灯台など航海に必要な情報が表示されます。

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次に釣行用マップ(PC表示)です。場所:西郷湾西浦

浅瀬や灯台などの表示はありますが文字などを極力省いた表示です。そして等深線が表示されます(機器ですと等深線に数字も添付されます)。

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再度、航海用マップ(左)と釣行用マップ(右)表示を幾つか紹介します。

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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同じ箇所を+海底地形図のバージョンで(等深線ピッチが異なります)

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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大久沖

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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布施沖

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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中村沖

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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五箇沖

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

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都万沖

※機器表示ですと等深線に数字も添付されるなど若干表示が異なります※

 

コメント・・・高額な地図ソフトではありますが、釣行時のポイント絞込や潮の流れなどを推測する上でやはり等深線マップは必要になってくるかと思います。

どちらを購入されるかは、ご予算にもよりますがGARMINの場合には、この後で説明します自動等深線作図機能「Quickdraw Contours」という機能がありますので、よく通われる様なポイントであれば細かい等深線マップが自動で作成されますから

GARMIN用日本全国版 NewPec 公開用電子参考図 ¥33,480

  等深線:2m/5m/10m/100m/200m/500m/1000m

でも良いかとは思われます。

 

 

2.Garmin Quickdraw™ Contours(ガーミン自動等深線作図機能)

お問い合わせの中で、やはり皆さんが気にされていたのがガーミンの最も特徴的な機能である地図画面上での自動等深線作図機能「Quickdraw Contours」です。

他社でも

ハミンバード・・・オートチャートドライブ

ホンデックス・・・デプスマッピング(HDXシーリーズなど)

など同種の機能がありますし、大御所のロランスでも今期中に同種の機能追加がされるそうで近年のモデルでは重要な位置づけの機能となっています。

 

GARMINに戻りますが・・・

「Quickdraw Contours」クイックドローコンターズ 

(※発音的にはコンツアーズ??)

直訳すると

Quick=迅速、素早い

Draw=描く、引く

Contours=輪郭、~線

分かりやすいネーミングそのままに機能としてはモニターの地図画面上でリアルタイムに等深線を作図してくれる機能です。

youtu.be

 2018年モデルからは「STRIKER Plusシリーズ」にも機能搭載される事になり、国内で販売されるGARMINの大半のモデルにて「Quickdraw Contours」が使用できる事になります。

※「STRIKER Plusシリーズ」はSDカードスロットが無く、本体メモリにデータ保存しますので記録容量には限りがあります(最大90平方キロメートル)※

 

 使い方は非常にシンプルで作図したい海域で「Quickdraw Contours」を起動させてボートを走らせる事で機器が自船位置座標と水深を自動演算してリアルタイムでモニター上に等深線マップを作成していきます。

 例えば弊店の裏は西郷湾奥のワンド状の地形ですが、最深部で10~11mで大きな起伏も少ない海底ではあります。

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GARMIN用日本全国版NewPec電子参考図」で見ても10mの等深線が一本引かれただけの表示となっていますが、当然陸に向かって浅くなっていたり、細かい起伏もありますがそこまでは表示はされていません。

そこで先日、納品の際に数十分だけ「Quickdraw Contours」を起動させたところ

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こんな感じでボートを走らせたエリアに細かい(30cm)ピッチの等深線マップが作成されました。

これらは既存の地図にオーバレイ(重ねて表示)され、再度同じ箇所走れば更に更新されて表示されます。振動子が水深を捉えられない状況やスピードでない限りは、特に難しく考える必要なくボートを走らせるだけでOKです(ゆっくり走る方が精度は高いと思います)。

なお「Quickdraw Contours」起動中に集積するデータはSDカードに保存され約1500時間で2GBを使用するそうなので、そこそこの容量のSDカードでも膨大なデータを蓄積可能です(最大32GBのmicroSDカードまで対応)。

※「STRIKER Plusシリーズ」はSDカードスロットが無く、本体メモリにデータ保存しますので記録容量には限りがあります(最大90平方キロメートル)※

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一見すると瀬や地形変化も少ない西郷湾沖なども「Quickdraw Contours」を使用すれば小さな凹凸や地形変化も読み取れ新しいポイントの開拓に役立つでしょう。

 

 

 

 

 

以下、GARMIN販売店のイナダマリン様がyoutubeに投稿されていた動画をお借りして紹介をさせて頂きます。 

youtu.be

この「Quickdraw Contours」機能ですが、前回記事でお薦めさせて頂いた「echoMAP(エコマップ)シリーズ」は全モデルに搭載していますし、SDカードを挿入して記録できますのでポイント開拓も広範囲で可能です。

また現在、既にGPS魚探をお持ちの方でも4~6インチなど安価でお求めやすいモデルをポイント開拓用のサブ機器として追加設置するのも良い手段かもしれません。

 

 

 

3. Quickdraw Community(クイックドローコミュニティー)について

GARMINではQuickdraw Communityというサイトがあります。

これはGARMINユーザーが個々に集積しクイックドローで作図したオリジナルの海底等深線マップをネット上で公開してユーザー間で共有するサイトです。

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サイトで日本を見ますと赤い◯が付いたエリアはGARMINユザーがデータを公開しているところになります。隠岐の島はこれからですね。

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あるエリアを見ますとこの様な感じです。

これから行くエリアの場合データをSDカードにダウンロードして機器に表示させ活用させてもらい、データに隙間があればそのエリアを走ってデータを集積して今度は自分がデータをアップロードしてあげれば、そのエリアのオリジナル地図が分担してどんどん完成されていきます。

今後、隠岐の島でもGarminユーザーが増えて上手に活用して頂ければ等深線マップを共有する事が出来るので隠岐の島全体のポイント開拓を手分けして行うなんて事も将来的には実現するかもしれません。

  

www.youtube.com

 

以上、大変長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

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