魚探のあれこれ(集積回路の進化など)

こんばんは、ヨコタオートです。

 

先の週末は全国的に寒かった様子ですが、ここ隠岐でも昨日はほぼ終日マイナス温度でした。風が強かったせいか幸いに積雪は少なくボート関係でも大きなトラブルは耳に入ってきませんでした。

そろそろ外での仕事も溜まってきているので、明日ぐらいからは多少でも天候に回復してもらいたいところです。

 

天候が回復すれば、何件かGPSプロッター魚探の取り付けが待っています。当店ではここ数年は性能と価格のバランスが個人的に良いと思うので本多電子のHONDEXまたは本多電子製のヤマハブランドであるYFHシーリーズの取扱いが多いです。

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山陰地方の海図等深線も詳細になり、操作ボタンも直感的に使いやすい配置なので初めての方でもすぐに慣れてお使い頂けると思います。

他に国内メーカーでは勿論フルノ、光電、FUSO、葵ソニックなども取り扱っていますのでお客様のご要望を伺いながら色々提案をさせて頂いたりしています。

 

ちなみに最近の魚群探知機ですが・・・

魚群探知機の仕組みは振動子と呼ばれる超音波の送受信機から得た情報を変換して画面上に表示するものですが、その超音波送受信の仕組みは・・・

第1世代と呼ばれるアナログ受信回路で固定周波数の断続波発射であったものが・・・

第2世代 デジタル受信回路 固定周波数 断続波発射

第3世代 デジタル受信回路(擬似ブロードバンド方式)可変周波数 断続波発射

第4世代 デジタル送受信回路(ブロードバンド方式)広域周波数 連続波発射

第5世代 デジタル送受信回路(チャープ方式)連続変調周波数 連続波発射

と、ここ数年でシステム化され急速に発達を遂げました。 

と書きましても意味分かりにくいでしょうし、私も専門家ではないので奥深い説明は不可能ですから簡単に自分なりの解釈で説明させてもらいますと・・・

※個人的な解釈です。イメージ的に捉えてください、多分厳密には色々間違ってます。※

 

「超音波の発信と受信のイメージ」 (あくまでもイメージです)

第1世代のイメージ:

山に向かって一人の男性が「オーイ」と言い、しばらくすると山びこが跳ね返り「オーイ」と返ってきて聞こえます。その時間の間隔をアナログ時計で計って「9.5秒ぐらい」って感じで記録して距離(=深さ)として表す作業を一人でしているのが第1世代です。「オーイ」と言って山びこが帰ってくるまで待たなければならず断続的になるので移動しながらだと間隔が空き情報量が不足気味です。

 

第2世代のイメージ:

基本的な流れは第1世代と同じで、時間の間隔を計測するのがストップウォッチになっって「9.48秒」と正確になってきたイメージ。

作業的にはやはり一人(固定周波数)でオーイ」と言って山びこが帰ってくるまで待たなければならず断続的になるので移動しながらだと間隔が空き情報量が不足気味です。

 

第3~第5世代のイメージ:

これが世代が進むにつれて「オーイ」と言う人数が増えてきます。男性や女性も現れそれぞれに声色(周波数)も違うので複数で連続に声を出して山びこを待てる事になり、移動しながらでも情報が詰まってきて細かな計測が可能になります。

更に世代が進めば人数も増えて「オーイ」と声を出す人と、その山びこの「オーイ」を聞く人の分業性が始まります。こうなると、仕事量も格段に増えてどんどん情報量も増えてきます!

これが結果、魚探の画面上で表すと地形の描写などが細かくなったり、底質の判断が可能になったり、底付近にいる根魚と海底の分離表示が可能になったりという事に繋がります。

 

非常に大まかな説明なので間違った表現があるかもしれませんが・・・・

イメージ的に雰囲気をとらえて頂けるとうれしいです。

(それぞれのメーカーカタログにはデジタル魚探としか書いてないので分かりにくいとは思いますが・・・・)

 

 

ただし今の携帯電話と同じで電話とメールが出来れば十分な方はいわゆるガラケーで事が足りるでしょうし、スマホでも全ての機能を求める人とそうでない人がいる様に必ずしもハイスペックなGPSプロッター魚探ばかりが必要だとは思いません。

お客さま個々に必要な機能を満たす機器を提案出来るように日々勉強したいと思います。

 

 

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 <おまけ>

LOWRANCE社の最新モデルです。

アメリカを始め海外は市場も大きいですが競争も激しいので日本のスマホ業界なみに製品の移り変わりが早いです。また軍事技術からフィードバックもあるので、この分野では日本よりも随分進んでいるイメージです。

モデルにもよりますが、魚探の画像は水深にもよりますが写真画質での表示が可能ですし、操作はタッチパネル、ワイファイでデータも飛ばせるし、オプションでレダーも接続できる機種もあります。もはや魚探と言うよりはマリン用タブレットと言えますね!

 

ちなみに日本国内で発売されているモデルは、ちゃんと日本語表示になっています。隠岐の島でも若いユーザーの方は興味をもって使用されている方もおられますよ!

当店でも勿論取扱いしていますので興味のある方は、ご来店お待ちしています!!