Garmin 取付事例紹介(1)「ECHOMAP Plus 95sv+GT51M-TM+QZS-50S+SteadyCast+ヤマハ船外機接続」
ヨコタオート&マリンです。
長い表題となりましたが・・・
今期より取扱いを開始しましたGARMINマリン製品の取付け事例を紹介させて頂きます。
今回ご依頼頂いたのは、普段はカゴ漁の船に乗っている若い漁師さんY様。
趣味の釣りと実益(水揚げ)を兼ねる為に、ボートの購入段階から相談を頂いていましたが装備品を決める中で「こんな製品もあるよ」と私から紹介したのが始まりで、弊店がGARMINマリン製品を取り扱うきっかけとなったお客様でもあります。
まずボート本体に関しては、友人でもあるA様がボートの乗り換えをするにあたり自身の旧艇をY様に売却されて入手となりました。
これにまずは、ヤマハ4ストローク船外機「F70A」の換装を行いまして・・・
運転席まわりのリニューアル
不要になる穴や、ビス跡を埋めて塗装を行いました。
そして、もともとホンデックスの8.4型を所有しておられ、そちらも使いたいとの事で写真の位置に埋め込みをしました(カバーはYAMAHAですが、ホンデックスPS-800です)。
GARMINの方は慣れるまで自宅でも触りたいとの事で脱着が出来るように架台を使用してセット。こちらの架台は回転もするので釣りをする際には少し横へ向ける事が出来ます。
※自宅で使用する為に別途電源ケーブルを追加で購入して頂きました※
振動子に関しては、たくさん相談した結果フルCHIRPのオールインワン振動子「GT51M-トランサムマウント」をチョイスしました。
http://g-fishing.com/shopbrand/transom_mount/
こちらは通常の2D魚探、写真画質のクリアビュー(ダウン)、サイドビューと3タイプの画像をCHIRP送受信で使用できるタイプで、価格は¥108,000とかなり高額な部類!!
もう少しお買い求めしやすい価格の振動子もありますが、今回はホンデックスと共用しますのでホンデックス側の振動子の周波数50/200kHzと干渉させたくないところもありましてのチョイスです。
※GARMINのチャープ振動子ですと周波数を任意で変えて使用出来ます※
これをトランサム下部にこの様にセットするのですが、この辺りはLOWRANCEで似た形状の物をたくさんセットしてきましたのでその応用で!!
深くセットし過ぎると走行中にスプレー(飛沫)が盛大に上がりますし!?
浅くセットし過ぎると送受信状態が悪くなり画像の写りが良くないので・・・・
この辺りは経験と勘になるのでしょうか??
また海上係留となりますので、そのままだと貝などの付着が激しくなりますから・・・
表面の下処理を行いまして下地の塗装をしてから
船底塗料を塗って仕上げました。
次にGPS外部アンテナですが「QZS-50S」という製品を使用しました。
もともと本体にGPSアンテナを内蔵していますので基本的には、この様な外部アンテナは必要ないのですが今期より運用が開始される「みちびき(準天頂衛星システム)」を使用しますと即位の誤差が1m程度以下に改善されるとされています。
※みちびきの運用は当初の春から秋の運用開始に延期されましたが※
せっかく即位の誤差が小さくなりますので、この様に振動子の位置とGPSアンテナの位置を近づけておく事で海上でのポイントの登録や「クイックドロー」による等深線作図の際の魚探部測深位置に対するGPS即位位置入力の誤差を少なくしようと言う意図があります。
またこのアンテナにはスリープ機能がありますので停船時にはGPS信号の受信を停止する事で画面上での航跡などがグチャグチャになるのを軽減できます(船が動き出すとホットスタートで0.1秒での再起動となります)。
ちなみにこのアンテナはNMEA0183での接続となります。
更に今回は「SteadyCast」というヘディングセンサーをセットします。
しますと書いたのは、まだ完了していませんで今週末に機器のバージョンアップを済ませてから再度セッティングをしますので、ここの文章はその後に書かせて頂きます。
最後に今回のヤマハ4ストローク船外機「F70A」はコマンドリンクという自動車でいうところのCANで計器類を構成しています。
そしてこのコマンドリンクはNMEA2000規格の機器(今回でいうところのGARMIN)と接続してエンジンの各種データをモニターする事が可能ですので・・・
まずはNMEAスターターキットにて接続環境を構成。
今回は先のヘディングセンサーもNMEA2000での接続なのでちょうど良いです。
次にコマンドリンクをNMEA2000に変換してデータの相互通信をする為に、「NMEA200ゲータウェイ」と「ピグテールバイスワイヤ」を準備。こちらはヤマハの純正部品です。
これらを使用して接続するとこの様な感じに。
1箇所空いているところに「ヘディングセンサー」を設置予定です。
これらの接続を行う事で・・・
ECHOMAP Plus 95svのモニターに船外機運転中の各種データを表示可能になります。
ヤマハでは2008年付近以降の燃料噴射モデルが対応。
その他各社も基本的にECU(エンジンコントロールユニット)がある燃料噴射モデルが対応するのですが、年式やECUのバージョンによっては不可となるので予め確認が必要です。また接続に必要なパーツ(インターフェイスケーブルなど)も異なります。
数値での表示も可能で表示するデータは任意で選択できます。
今回のオーナーY様は夏場ウエイクボードなども楽しまれるので、その際にはエンジンの負荷などをこの画面でモニターしたり、エコな燃料消費の回転数で運行したりの活用が出来ますね!!
弊店でのGARMINマリン製品第一号のお買い上げ誠にありがとうございました。
↓オーナー様のブログです。GARMINの事や釣りの事などなど楽しく書かれています↓
おまけ)ECHOMAP Plus 95sv スナップ
画面は横長タイプの9インチサイズモニターです。
隣のホンデックスは8.4型なので写真で比較してみて下さい。
操作はタッチパネル式で、スマホの様な静電式ではなく赤外線タッチパネルなので手が濡れていても大丈夫ですが・・・
グローブをはめると操作出来ませんでした。
※試したのは作業用のグローブなので、グローブ生地の種類によっては大丈夫かもしれません。また釣り用の指先が空いたタイプなら良いかと思います※
画面は最大3分割まで設定可能で、お気に入りの画面構成をショートカットキー4箇所に設定して簡単に呼び出したり出来ます。
クリアビュー(ダウン)
サイドビュー
クイックドローによる自動での等深線作図が可能です。
※上のサイドビューの写真に写っている瀬周りを15分程度で作図したものです※
最後に、今回の様な20FT(6m)前後のセンターコンソール艇では将来的にレーダーを追加するなどの構想がなければ今回のエコマップシリーズがお薦めとなります。
先日3/15にはバージョンアップデータが配信されましたので、今後は7インチと9インチのタッチパネルモデル「ECHOMAP Plus 75&95」については複数台のイーサネットケーブルによるデータ共有も可能になりますので、2台並べての運用なども出来ます(情報量が多いので2台あればとても便利です)。
そしてデータ共有が可能なので、追加するのは本体とイーサネットケーブルぐらいで振動子による測深情報や地図画面上のウェイポイントデータなどは1台目のものから情報として共有が出来るのである程度費用も抑えられます。
※マップの共有は出来ません
※クイックドローのリアルタイムでの共有も出来ませんが、こちらは後ほどSDカードやアプリを経由して移すことは可能です
また現在、上記とは異なる構成で「ECHOMAP Plus 95sv」を取付していますので、そちらも追って紹介をさせて頂きたいと思います。
最後まで長い文章、読んで頂きありがとうございました。
※GARMINマリン製品は日本の各地域に販売代理店をおき、それぞれが販売商圏を持っていますので基本的に商圏を越えての販売等は出来ません。
弊店(ヨコタオート&マリン)のGARMINマリン製品販売、アフターサービスの商圏、責務は隠岐の島(島前・島後)内となっております。
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