係留船舶の積雪時の注意点について

ヨコタオート&マリンです。

 

全国的な大寒波で寒すぎる週明けとなりました。

隠岐の島もフェリーが全便欠航で冬になったのを感じています・・・。

今夜からは雪の模様で明日の朝には真っ白かもしれません(寒)!!

f:id:YKTMARINE:20170210122038j:plain

さて写真は昨冬の店舗裏の係留船舶のものですが・・・

 冬に備えるべき係留船舶の注意について、少し書きたいと思います。

 

1.係船ロープ、常設アンカーのロープの点検

まずはシーズンオフとなり船舶へ足を運ぶ機会も少なくなっているかと思いますが、係船ロープが傷んだり緩んでいないか確認をして下さい。

冬には主に北西の強風が吹きますが、ロープが傷んだりしているとあっさりと破断したりするものです。

また冬場は潮位が低くなっていますので、夏の潮位でアンカーロープを調整していた場合には水位が下がった分、ロープがたるみ岸壁側へ船舶が寄っている事があります。

そのような時に強風が吹きますと、船舶の破損などもありますからご注意下さい。

 

※冬場は寒く体の動きも悪いです。また雪の日などは足元も悪いので、この様な作業の時は一人で行かずに奥さんでも良いので見張る方を同行されて下さい。落水などあった場合に一人では上がることは困難です。また出来れば日頃より船舶への乗降時にはライフジャケットを着用しましょう。

 

 

2.船舶への積雪について

山陰地方でも数年前、境港周辺では積雪による船舶転覆が相次ぎました。

これらは強風や雪の重さも原因と考えられますが、排水不良による船舶の重心変動やバランスの変化も十分に考えられます。

f:id:YKTMARINE:20171211165713j:plain

大半の係留船舶=デッキ排水の船舶と思いますが、プレジャーボートや和船の場合は上の写真で赤丸で囲んだ位置などに排水用のスカッパーがあります。

通常、走行中や想定された(重さの)船外機を積んで係留している場合には船首側がやや上がり、雨や打ち込んだ海水などは流れてここから自動的に排水される仕組みです。

f:id:YKTMARINE:20171211170015j:plain

しかし積雪が多い場合に、船舶の形状や船外機の大きさなどでも異なりますが船首側へ積雪が多くバランスが変わると、この排水が上手く機能しない事があります。

f:id:YKTMARINE:20171211171034j:plain

スカッパー(排水口)付近に雪が積もり見えなくなっています。

f:id:YKTMARINE:20171211171137j:plain

雪をかくと見えましたが、秋の落ち葉が積もり水と一緒に凍っていました。

この様な場合には排水がうまく出来ずに雪が溶けた水がデッキ上で凍り、その上へ積雪が進みやすくなります。

当然、重心が高くなりますのでここで潮位が低くロープがたるんでいたりすると船舶が転覆したりします。

 

f:id:YKTMARINE:20171211170413j:plain

なかなか寒くて大変な作業かと思いますが、十分な準備と注意を払いながらご自身の船舶を守る意味でこれらの点検を行って下さい。

作業が終わる頃には、汗をかくぐらい温まっていますよ!!

 

※冬場は寒く体の動きも悪いです。また雪の日などは足元も悪いので、この様な作業の時は一人で行かずに奥さんでも良いので見張る方を同行されて下さい。落水などあった場合に一人では上がることは困難です。また出来れば日頃より船舶への乗降時にはライフジャケットを着用しましょう。