膨張式ライフジャケットについて①
ようやく冬らしく寒くなってきましたね。
12月に入っても冬らしい感じがしませんでしたが昨日あたりは雪も降ったりして、とても寒くなってきました(寒いのはキライなので辛いです)。
さて、その冬になると日本海は北西風が強く時化る日も多いので皆さんもボートで海に出る機会が減りますよね。こう言う時は釣り道具を手入れしたりするのも良いかもしれませんが、是非合わせて点検をして頂きたいのが「膨張式ライフジャケット」です。
ここ十数年あたりで広く普及して今では各社から様々なタイプのものが発売されていますが基本的には小型のガスボンベを備え落水時にはこのガスが気室に充填されて浮力を生み出す仕組みになっています。
これは自動膨張タイプのものですが写真の様な装置が装備されています。
見たことが無い方もおられるかもしれませんが、重要な部分ですので知っておられて損はないですよ。
以下、順番に点検項目を簡単に記載します。
①ガスボンベ
・取付けが緩んでいないか?ネジで固定されていますが時々緩んでいる事もあります。
緩んでいると針が貫通せずにガスが噴出されず気室が膨らみません。底づきするまで軽く締め込んでから1/3~1/4程度増し締めして固定して下さい。
・ボンベが錆びたり傷んだりしていないか?海で使用しますからボンベが錆びたり傷んでいるケースがあります。もしかしたらガスが抜けているかもしれませんよ。
・3年以上使用していないか?メーカー推奨では未使用でも3年毎に交換を勧めています。費用はかかりますが命を守るものですから十分に考慮してください。
②装置の状態
・装置の外観の破損や錆がないか?作動用ロープが傷んでいないか?いざと言う時に動かないと意味がありませんから、しっかりと確認してください。
③自動膨張用のカートリッジ
・自動膨張のタイプには落水時に水などで反応して装置を起動させるためのカートリッジがついています。ボンベに穴を開ける針と押し出すスプリングをメーカーによりますが水に溶ける錠剤や特殊な紙などで抑えてあり、落水して水に触れると溶けてしまうので針が飛び出しボンベを貫通します。
このカートリッジもやはり3年毎程度での交換を推奨されていますが、傷みがないかなどの点検は少なくとも毎年行っておきましょう。
④本体の気室、エアホースなど
・本体に穴や破れ、縫製のほつれがないか?エアホースに傷みがないか?なども必ず点検して下さい。ガスが出ても気室に穴が空いたりしていればガスが抜け浮力はなくなります。
・固定用のバックル、ベルトの状態はどうか? 体に固定させる重要な部分なのでこちらも必ず点検をして下さい。
以上、簡単にまとめてみましたが不明な点はメーカーのHPやカタログにも載っていますので参考にされて下さい。
自分では難しいと思われる方は販売店に相談されるのが間違いないです。
次回も引き続き膨張式ライフジャケットの事を書きたいと思います。ではでは!
p.s.変わり種のライフジャケットでこんなのもありますよ
膨張式ではないです! なんとダウンジャケットタイプのライジャケです。
ちゃんと浮力が有り国交省の認可品でJCI検査にも使用可能です。秋から初冬にはいいかもしれませんね!
サイズはXS、S、M、L
カラーはブラック、レッドの2色展開です。
定価は¥10,800(税込み2015年12月現在)
※2018年2月追記補足:こちらのダウンジャケットタイプのライフジャケットはタイプDとなりますので、法改正以降は使用できる水域に制限がありますのでご注意ください。